古くから伝わる青森県の葬儀の風習

青森県の葬儀の特徴についてご案内いたします。昔から伝わる前火葬が、多くの地域で行われています。雪の多い地域なので、皆が集まることができる通夜までに火葬を行っておくためという説があります。一方では真夏の際にはご遺体が傷まないようにする為という理由もあります。

また、青森では、お葬式を出す家では、忌中のしるしとして、長さ1.5mほどの木の棒を2本クロスしたものを門に飾ることがあります。これをもがりと言います。また、納骨にも特徴があります。通常は火葬場で骨壷や骨箱に納めた遺骨をそのまま納骨しますが、青森県の多くの地域が納骨の際に遺骨を容器から出し、そのまま納骨するという方法をとっています。

時代の流れと共に葬儀のスタイルは変化していますが、この様に昔からの風習を重んじ今でも大切に守っている地域は存在しています。

冬場の葬儀の寒さを凌ぐためには暖房が不可欠だ

青森県の冬場の寒さは氷点下となり、凍えるような寒さです。南方から来た人は東北地方の寒さにはまず耐えきれません。青森県の冬場の葬儀は激しい寒さで、あまりの寒さに亡くなった方を偲ぶ元気も無くなります。長く青森県に住んでいる人には身体が寒さに慣れていて気にする素振りを見せませんが、遠方からはるばる駆け付けた人には寒さで、頭の中が真っ白になります。

こうした式場には必ず暖房器具を設置する必要があります。昔なら火鉢や石油ストーブを置いてありましたが、今ではエアコンの暖房やガスストーブを設置して、式場を暖めています。火を使うことがないので、こうした火を使用しない暖房器具は火事避けになります。

東北地方の冬場は火で暖を取ることが原因で、特に火事になりやすいです。せっかくの葬儀が火事で台無しになることも防げます。